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思い出の保険としてのクラウド

パソコンのハードディスクが壊れてしまった経験のある人は少なくないだろう。私もある。自宅のパソコンが起動しなくなり、原因を調べていくとどうやらハードディスクに問題があることが分かり、相当焦った。ハードディスク内には大量の家族写真が保管されており、取り出せなくなる可能性があったからだ。その際は、パソコンショップへ持ち込み、データの吸い出しで事なきを得たが、故障の程度がもう少しひどかったらと考えると恐ろしくなった。また、修理代もバカにならない。

それ以来、クラウドを利用するようにしている。パソコン内のデータ、特に後から入手できないファイルや画像などは必ずクラウド化している。誰でもよく知っている世界的IT企業の無料サーバーに預ける形である。数ギガバイトの容量が無料で利用できるので、家庭で撮影した写真程度ならすべてクラウド化できるといっていい。データのバックアップという使い方以外、ネット環境さえあればどこからでも取り出せるという利点も大きい。(本来のクラウドの利点はこちらでしょうが)。子供の写真を祖父母に渡すにも、クラウド化してパスワードを伝えておけば、実家からいつでも見ることができる。

今回の東日本大震災で被災された方たちがドロドロになった家族写真を必死で洗っている姿は痛々しいものがあった。命さえあれば、お金やモノは取り返すことが可能でも、失った思い出はどうすることもできないのだ。もし、クラウンド化してあれば、パソコンのトラブルだけでなく、地震などの天災や火事の際もデータは生き残ることができる。クラウドを聞くと、なんだか大げさでビジネスの世界の話かと思う人もいるかもしれないが、「思い出の保険」として利用してみるのもいいかもしれない。


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